編集部が金沢の気になるラーメン店をぶらりと巡る新企画、「金沢ラーメン探訪」。
今回は、金沢市西念にあるラーメン店「亀次郎」にお邪魔してきました。
かつて「亀ちゃんラーメン」の愛称で親しまれ、先代が昭和45年に創業した「亀甲庵」の2号店として、世代を超えて愛され続ける人気ラーメン店「亀次郎」。
カウンター席のみの店内は、昭和の香り漂う昔ながらの雰囲気。
金沢中央卸売市場のすぐそばに構え、朝は8時から営業していることから、店内はいつもひと仕事を終えてお腹を空かせた市場関係者らで賑わっています。
まずいただいたのは、看板メニューの「ラーメン」(590円)。
創業当時から変わらない、透き通るようなあっさりスープが自慢のしょうゆラーメンです。
「子どもの小遣いでも食べられるように」との先代の想いを受け継ぎ、今もなお驚くような低価格で提供されています。
毎朝4時からその日提供する分を仕込むという自家製麺は、弾力があり喉越し抜群。
手間はかかるものの作り置きをしないのは、麺のモチモチ食感を失わないための店主の譲れないこだわりなのだそう。
琥珀色の美しい鶏ガラスープは、胃に染み渡るような優しい味わい。
最後の一滴まで飲み干してしまいたくなる美味しさで、朝でもペロリと完食できちゃいます。
先代の頃から大人気の、「カレーラーメン」(690円)。
実は当時、まかないでラーメンにカレーを入れて食べていたのを見た常連客からの要望で生まれたメニューなのだそう。
今では「ラーメン」に匹敵する名物の一つとして、多くのファンを虜にしています。
コクのあるカレールーは、あっさりスープによく合う!
ほんのり効いたスパイスが食欲をそそりますよ。
後から白ご飯をドボンと入れるのが、お決まりです♪
厨房に立つのは、2代目の沢田務さん。
調理も提供もすべてお一人でさばくの大変じゃないですか?聞くと、「俺はここに遊びに来ているから楽しいんや」と(笑)
いつもカウンター越しで、お客さんと冗談まじりに笑い合う、そんな気さくな沢田さんの日々の姿が目に浮かんできます。
「人と人の繋がりって、味以上のものがある」と話す沢田さんが、今でもキャッシュレス対応にせず現金でのやり取りにこだわるのは、アナログだからこそ生まれる人との繋がりを大切にしているから。
一言、二言と会話を交わすたびに、きっとあなたも「亀次郎」の魅力にどっぷりハマるはずです。
いつまでも変わらぬ味と雰囲気に出会える、ラーメン店「亀次郎」。
受け継がれる想い、そして店主の愛情とこだわりが詰まった一杯をぜひ食べに行ってみてください。
ごちそうさまでした!
亀次郎
住所 | 石川県金沢市西念4-2-6由雄ビル |
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営業時間 | 火〜土曜8:00-15:00 日・祝10:00-15:00 |
定休日 | 月曜 |
駐車場 | 2台+他スペース |