金沢には、外国人シェフによる本場の味を楽しめる飲食店がたくさん!
そこで今回は、外国人シェフのいる人気店のひとつ、「gemütlich(ゲミュートリヒ)」のドイツ人シェフ・デニスさんに突撃インタビュー!
金沢でお店を始めた理由やイチオシ看板メニューなどとことん深掘りしてきました♡
ドイツカフェ「gemütlich」に潜入!
ドイツ語で「居心地のいい」という意味を指す店名。明るくゆったりとした雰囲気でくつろげる♡
今回訪れたのは、泉丘高校近くにあるドイツカフェ「gemütlich(ゲミュートリヒ)」。
モーニングや軽食、スイーツなど幅広いシーンで利用できる人気店です♡
「できるだけ身体にいいものを」との想いから、すべてメニューが手づくり&栄養価が高く消化しやすい厳選素材を使用。
普通小麦不使用のスペルト小麦などを使ったパンのテイクアウトも好評ですよ!
こちらがそんな人気店「gemütlich」を率いるデニスさん。
在金沢歴11年になる、ジョーク好きでお茶目なオーナーシェフです♡
さっそく根掘り葉掘り質問していきますよ〜!

今日はよろしくお願いします!

よろしく!気になることがあればどんどん聞いてね♪
①どこ出身ですか?

まずはあらためて出身地を聞かせてください!

生まれはドイツの北西部。でも実は父親が転勤族でドイツ中を転々と引っ越していたから、あまり詳しく覚えていないんだ(笑)。 漠然と外国に憧れを持っている子どもだったな。

よくママの料理を手伝っていた影響で、料理が好きになって料理人を志すようになったよ。

そうなんですね!とっても素敵♡
②どうして金沢に移住したの?
ドイツバル「びって」勤務時代の一枚。

どうして金沢に移住したんですか?

ドイツで料理人にはなったものの、魚料理に自信がなくて。魚の扱いが上手な和食を本場で学びたいと思って、日本に行くことを決めたよ。

当時2012年で、日本は東日本大震災が起きて大変な時期。どこの日本語学校も生徒を募集していなくて、たまたま受け入れてもらえたのが金沢の学校だったんだ。

そうなんですね!それじゃ金沢に特にこだわりはなかったということですか?

そうだね。今でこそ金沢はドイツでも知られているけど、当時は僕も存在を知らなくて候補に入ってなかったんだ。実際に来てみたら、和食のレベルがとても高かったからラッキーだった。

でも今は金沢でよかったと心から思っているよ。

というと…

なんてったってパートナーと出会えたからね!

甘〜い!!
仲良しの二人♡ リナさんは店長としてお店に立っています!

パートナーであるリナさんとはいつ出会ったんですか?

日本語学校を卒業して、フレンチ、和食の勤務を経てドイツバルで働いていたときだよ。共通の友人でもある素敵なご夫婦を通じて仲良くなったんだ。

そして1年前、長年お世話になった金沢に恩返ししたいという思いから二人でカフェ「gemütlich」を立ち上げた。

当初は卒業して数年経験を積んでから帰国しようと思っていたのに、人生って分からないものだよね!

なんてロマンティック…!

ちなみに、どうしてそんなにいろんな料理の経験があるのにカフェを選んだんですか?

お客さんがのんびり過ごせて、コミュニケーションを取れる場としてぴったりだったっていうのが一番の理由だけど…

実は僕、ドイツ人なのにお酒が苦手なんだ。特にビールの味はダメ!

えええ!そうなんですか!?(笑)

だからお酒が出ないお店にしたくて。あと日本にはガッツリしたランチかスイーツだけのお店が多くて、軽食を食べられるお店が少ないと思ったのもカフェを始めたきっかけの一つだね。

なるほど〜!
③金沢の好きなところ&びっくりしたことを教えて!
浅草演芸ホールに訪れたときの一枚。金沢で撮った写真は、日常すぎてもっていないとか(笑)。

今年で在金沢歴11年になるデニスさん。金沢の好きなところを教えてください!

金沢はやっぱり魚が美味しいね!

寿司がとにかく好きなんだ。サクッと済ませたいときは「スシロー」、ゆったりデートのときは「すし食いねぇ! 」で使い分けてるよ。

玄人だ…!好きな場所はありますか?

一番好きなのは玉泉院丸庭園。こじんまりとしているからこそ、一気に庭園の景色を見下ろせて気分がいい。 王道の兼六園や武家屋敷も好き!

庭園や伝統的な建築といった渋い場所が好きなんですね!

やっぱり日本にいるからには、日本の魂を感じたい。日本人より日本人らしいと言われることも多いよ。

日本語もとってもお上手だし、デニスさんは勉強熱心なんですね♪
雪かきと真剣に向き合うデニスさん。

金沢に来てびっくりしたことはありますか?

なんだろう?未だに電線があるんだ!とかベタな驚きはあるけど、もう11年もいるし慣れちゃったなぁ。

ドイツ出身だから寒さには耐性があるし。まぁ、ドイツは寒すぎて逆に雪が降らないんだけどね。

なるほど!国民性はいかがですか?

日本人とドイツ人はどちらも真面目だし、ベースの部分は似ている気がする。ウマが合う気がするよ。

強いて言うなら、日本人はニコニコと感情表現が豊かだね。ドイツ人はあまり表情が変わらないから、怒ってる?と聞かれることも多いよ。

私たちからすると外国人の方がオーバーリアクションなイメージがありました!意外!!

でもドイツ人は打ち解けるまで時間はかかるけど、一度打ち解けたらすごく仲良くなれるよ。

僕もお客さんとコミュニケーションをとるのは大好きだから、気軽に話しかけてくれると嬉しいな♪

たしかにとってもおしゃべり上手で、あっという間の楽しい時間を過ごせました!今日はありがとうございました♡

こちらこそありがとう!
シェフのイチオシメニューをご紹介!
写真は季節限定の「生ホタテとレモン&オリーブオイル」(単品1,200円/セット1,650円)。
最後に、シェフおすすめの看板メニューをご紹介!
まずはドイツ南西部の郷土料理の「フラムクーヘン」(900円〜)。
パリパリ食感の薄い生地に爽やかなサワークリームとフレッシュな具材がたっぷり乗った新感覚の一品です♡
サラダ、スープ、ドリンクがつくお得なセットはランチにぴったりですよ♪
予約販売を開始したばかりの「シュトレン」(S:1,700円、L:3,000円)。
一切日本人向けにアレンジしていない、伝統のレシピで作る昔ながらのシュトレンです!
りんごやレーズン、オレンジピール、レモンピール、カルダモンなどたっぷりのドライフルーツ&スパイスを使用。
お酒は入っておらず、上品で優しい甘さなのでお子様も食べられますよ♡
貴重な幼少期のデニスさんの写真。まるで天使のような愛らしさ!
ドイツ人にとって、クリスマスは家族で過ごす大切な一日。
そしてシュトレンは、そんなクリスマスがより待ち遠しくなる味わい深い特別な菓子パンです♡
予約期間は10/19〜12/4、味を染み込ませるためには受取希望日の20日前に店頭予約しなくてはいけないので要チェック!
今年の冬は本場ドイツのシュトレンを楽しんでください♪
ドイツ気分を満喫するなら 「gemütlich 」で決まり!

親しみやすくも本格的なドイツメニューが楽しめる「gemütlich 」。
店内の至るところにキュートなドイツモチーフの雑貨や、デニスさんやそのお父さん手づくりの家具があり癒されました♡
ぜひ気軽に訪れて、ドイツ旅行気分を味わってくださいね♪
gemütlich (ゲミュートリヒ)
住所 | 石川県金沢市泉野出町2−22−2 クリーンハイム高田1F |
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TEL | 076-220-7125 |
営業時間 | 8:00-17:00 ※水曜のみ11:00-17:00 |
定休日 | 火曜、他不定休有り(詳しくはInstagram) |
駐車場 | 3台 |