
5月30日、能美市宮竹町に「惣菜&カフェ 富士SUN」がオープン!
狩猟免許を持つ女性店主が営む、ジビエを中心としたお店です。

一歩店に入ると、温かい笑顔で出迎えてくれるのは、店主の福岡富士子さん。
福岡さんはもともと能登半島・穴水町で民宿を営んでいましたが、オープンからわずか2カ月後に能登半島地震が発生し、建物が全壊するという大きな被害を受けました。

震災後は移動販売を続けながら穴水での民宿再開を目指したものの、やむを得ず断念しました。
それでも立ち止まらず、避難先だった能美市で、多くの人の支えを受けながら、新たな拠点での再出発を果たしました。

店内は靴を脱いで上がるスタイルで、イートインスペースは約10席。
「うちはのんびり過ごしてもらえるのが特徴です」と福岡さんが話す通り、ランチタイムは1日3〜4組限定でのご案内。
すぐに席が埋まるため、予約がおすすめです。

福岡さんは、女性ハンターのネットワークである「狩女の会」の代表も務めています。
野生鳥獣被害の深刻さや、命を大切にいただくことへの強い想いから自ら猟師になり、現在は全国の仲間たちが捕獲した上質なジビエを仕入れています。
福岡さん自身が狩猟に出られた時には、自ら仕留めた鴨がメニューに並ぶこともあるそうです。

11時〜14時のランチタイムは「日替わりせいろ蒸しランチ」(1,200円)を提供。
ジビエはクマ・イノシシ・シカが日替わりで登場し、取材日はエゾシカのローストが主役でした。
副菜3品・お味噌汁・ご飯がセットになっています。

野菜は能美市産の無農薬野菜を中心に、石川の農家さんを応援する八百屋「香土(カグツチ)」から定期購入している新鮮で安心な野菜を使用。

肉は火加減が絶妙で柔らかく、特有の臭みが全くありません。
ジビエの概念が変わるおいしさでした!
ジビエを初めて食べる方にもおすすめです。

「能登への復興活動はこれからもずっと続けたい」という福岡さん。
能登への想いを繋ぐため、お味噌汁の海藻や調味料は能登産のものを使用
夏には、穴水の岩牡蠣を使ったメニューも登場予定だそうです。

14〜16時はカフェタイム。
「ホットチョコレート」(500円)といったドリンクを、小さなお菓子とともに楽しめます。
穴水の「自家焙煎珈琲SMOCO(スモーコ)」から豆を仕入れるコーヒーも人気だとか。
この日のお菓子は、白山市の店舗を持たないお菓子屋「コロッカンコロッカン」のラスクが添えられていました。

16〜19時は惣菜販売の時間へ。
クマ肉を使った「ジビエコロッケ」(200円)など、この店ならではのテイクアウト商品が並びます。

また、現在は買い物や外食ができる飲食店が少なくて不便さを抱えている宮竹町エリアのために、デリバリー販売もスタート。
「スカイハブ能美」から「能登復興牡蠣天津飯狩女餃子のせ」「ジビエ弁当」「ジビエラグーパスタ」(各1,100円)を注文できます。

震災という大きな困難を乗り越え、能美市で再出発を果たした「富士SUN」。
形を変えながらもしなやかに歩み続ける福岡さんの料理には、能登への想いや、これまで出会ってきた人たちとの大切な繋がりがぎゅっと詰まっています。
おいしいジビエと手作りのお惣菜、そして福岡さんのパワフルで優しい笑顔に触れれば、お腹も心も満たされて、きっと元気をもらえるはず。
のんびりとした時間が流れる素敵な空間へ、ぜひパワーをもらいに足を運んでみてはいかがでしょうか。
惣菜&カフェ 富士SUN(ふじさん)
| 住所 | 石川県能美市宮竹町ハ41-1 |
|---|---|
| TEL | 080-9467-6965 |
| 営業時間 | 11:00-19:00 |
| 定休日 | 火曜+1日不定休(公式Instagramをチェック) |
| 駐車場 | 3台 |
この記事のライター
かもめ
金沢の町並みが好きすぎて金沢に移住。雑誌編集者、新聞記者を経て、現在フリーランスのライターとして活動中。好きなものは猫、古いもの、ビーバー。