【金沢】五感で味わう贅沢な食体験を。「茶の遊 鈴おき」が移転オープン!歴史と伝統美、茶の湯文化に包まれて【NEW OPEN】

茶の遊 鈴おき

7月12日、金沢市東山に「茶の遊 鈴おき」が移転オープン!
歴史を重ねた町屋で趣と茶の湯文化を感じながら、石川・金沢の魅力がつまった料理たちを堪能できる料亭が誕生しました。

石川県金沢市のひがし茶屋街にある茶の遊 鈴おきの外観

ひがし茶屋街のメインストリートから一本裏手、静けさが漂う路地沿いに佇む「茶の遊 鈴おき」
白山市で約30年にわたり親しまれてきた老舗和食店が、金沢へと移転し新たな食文化を発信します。

石川県金沢市のひがし茶屋街にある茶の遊 鈴おきの内観

築120年を超える町屋をリノベーションした空間は、伝統建築の美と趣を感じる佇まい。
旧店舗には「群青の間」と「紅殻の間」がありましたが、新店舗でもその鈴おきらしさを受け継ぎ、鮮やかな青の壁が印象的なカウンター席が設けられています。

石川県金沢市のひがし茶屋街にある茶の遊 鈴おきの内観

赤壁が華やかに映えるお部屋は、晴れやかな席にもふさわしい佇まい。
格子越しに差し込む光が柔らかな陰影を落とし、金沢らしい落ち着きと品のある雰囲気を演出します。

加賀藩の時代から、群青は高貴の色、紅殻は格式の象徴として用いられてきました。
節目の食事にふさわしい、洗練された美意識と温かなもてなしが感じられる空間です。

石川県金沢市のひがし茶屋街にある茶の遊 鈴おきの金沢朝茶 「金沢朝茶」 月曜と土日の週に3日のみ各日9:30~

新店舗で新たにスタートしたのが「金沢朝茶」(7,700円)。
料理人の傍ら遠州流の師範として茶道教室も主宰する店主が、茶の湯の魅力を知ってほしいと正式なスタイルの茶会「茶事」の一部を体験できるメニューを考案しました。

まずは、玄米・汁物・向付から。
能美市産のミルキークイーンを炊き上げた玄米は、香ばしく噛むほどに甘みと力強さが広がります。
汁椀は、八丁味噌を昆布出汁で煮出して作る三州味噌汁。
震災を経て譲り受けたという輪島塗の器も、漆の艶やかさが味わいを引き立てます。

石川県金沢市のひがし茶屋街にある茶の遊 鈴おきの金沢朝茶

続いて提供されるのが、土鍋で炊きたての白飯
粒が大きくふっくらしているのが特徴の、鳥越産特別栽培米コシヒカリ「比咩の米」です。

まず炊き上がる直前の「煮えばな」を味わえるのが魅力!
みずみずしく甘みが際立ち、アルデンテのような食感が楽しめます。

石川県金沢市のひがし茶屋街にある茶の遊 鈴おきの金沢朝茶

味わいを変えた汁物に香の物、炊き合わせを添えて、ご飯は好きなだけいただけます。
玄米を選ぶこともでき、さらに強肴として魚料理などの一品が続きます。
「お米の美味しさを心ゆくまで堪能してほしい」そんな想いが込められた、まさに至福の朝膳です。

石川県金沢市のひがし茶屋街にある茶の遊 鈴おきの金沢朝茶

この後は、「中立」として、銅鑼の音に導かれながら席を移動します。
響きに耳を澄ませることで、自然と心が整うような感覚に包まれるはず。

石川県金沢市のひがし茶屋街にある茶の遊 鈴おき

最後は、菓子と薄茶で一服
抹茶椀は好きなものを選ぶこともできます。
希望すれば、お茶を自分で点ててみることもできますよ。
趣ある空間で、ゆったりとリラックスできます。
料理から器まで五感で体感できる、シンプルで体が喜ぶ朝ごはん。贅沢な朝のご褒美です。

昼の時間帯には、記念日や顔合わせに最適な「季節の昼懐石」(7,700円)や、お食い初めや法事などのお食事(16,500円~)にも対応。
茶懐石をベースに、日本海の旬の魚や加賀野菜など地元食材を中心に季節感を取り入れ、素材の持ち味を引き出し滋味深い味わいに仕上げた料理を楽しめます。
宇多須神社や尾山神社からも近いので、観光や参拝の後などさまざまなシーンで重宝しそう。

夜の時間帯には、「夜懐石」(16,500円/22,000円~)を提供。
厳選食材にこだわり、地元作家の器に盛り付けた目でも舌でも楽しめる夜懐石は、結納や大切な方との会食など、特別なシーンにも好評だそう。
手取川や天狗舞をはじめとする石川の銘酒も取り揃え、料理とともに心ゆくまで堪能できます。 昼夜各2組限定で、個室や広間の落ち着いた空間でゆっくり食事を楽しめるのもうれしいポイントです。

石川県金沢市のひがし茶屋街にある茶の遊 鈴おきの店主

金沢の名料亭「つる幸」の料理長を務めた初代の味を引き継ぐ、2代目店主の鈴置宗善さん
「茶の湯のこころを料理に映しながら、金沢の風土に根ざした味と文化を、日々の一皿に込めてお届けしたいと考えています。心に花が咲くような店づくりとおもてなしを、より一層心がけていきたいです。」

石川県金沢市のひがし茶屋街にある茶の遊 鈴おきの外観

特別な朝茶や会席料理を通じて、上質なひとときを過ごせる「茶の遊 鈴おき」
予約なしでもふらりと立ち寄ってほしいと、スイーツとドリンクを楽しめるカフェタイムの営業もスタートしています。
歴史と伝統を感じる空間で、心豊かに味わう贅沢な食の時間をぜひ体験してみては。

茶の遊 鈴おき

住所石川県金沢市東山1-23-5
TEL076-200-9120
営業時間【朝の部】9:30~
【昼の部】11:30~
【夜の部】17:30~ ※完全予約制
定休日【朝の部】火~金曜
【昼・夜の部】水曜
駐車場近隣に有料Pあり
公式webサイト


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この記事のライター

酒井恭子(さかいきょうこ)

金沢市在住のフリーライター。TV番組制作や雑誌編集の仕事を経て、グルメ・教育・医療・子育て情報など、幅広いジャンルの記事を執筆中。食べ歩きが趣味で、特におにぎりやピザ、ラーメンなど炭水化物が大好物!絶賛ダイエット中です(笑)。