【新春企画】本気の書道に挑戦!藤井碧峰先生の書道教室を体験してきた!

「週末、金沢。」をご覧の皆様、あけましておめでとうございます!
お正月といえば、そう、書き初め
とはいえ、大人の方は「最近、いつ筆を持ったっけ…?」というくらい、書道から離れているのでは?
今回は、編集部が書道教室の体験レッスンに参加!
上手に書くコツを聞いてきたので、それを知って、ぜひ久しぶりに筆をとってみてください♪

ということで、編集部を代表して私が書道教室を体験しに来ました!

今回は、富山県と石川県で書道教室を主宰している藤井碧峰先生に"正統派"の書道を教えてもらいました!

※現在、教室の新規入会は募集していません。

藤井碧峰書道教室で書道体験!

まずはお題選びから

今回は、この体験のために4種のお題を用意してきてくれました!

「和風」「天樂」「至髙」「文雅」

好きな文字を選んでいいとのこと。
それぞれ特徴的な筆遣いがあり、どれも書き応えがありそうです。

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どれもいいですね! ("和風"は「風」の最後の一画が難しそうだからやめておこう)

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お手本が良すぎるので、迷います! (右払いも苦手だから"文雅"の「文」の最後の一画も不安…。)

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どの熟語も、かっこよく書けたら最高な熟語ばっかりですもんね! (そう思えば"天樂"なんて右払いがあるし、樂の部品が細かくて大変そう…。)

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でも、写真映えも必要ですし、今回は"至髙"にしたいと思います!

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Yさん、心の声が全部聞こえていましたよ!(笑)

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ワッハッハ!

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先生、気のせいですよ、気のせい! 書き進めていきましょう!

筆の使い方を知る。

「書くぞ!」と意気込みましたが、その前に、かなり大切な「筆の持ち方・使い方」を学んでいきます。

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ほとんどの人は、毛の半分ほどまでにしか墨を含ませないと思います。

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そうですね!私もそうやって習ってきました!

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ですが、うちの教室では、筆の全体に墨を含ませて書いていきます。

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そうすることで、太さの強弱をつけることができ、より生命力を感じられる文字を書けるんです。

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それは、寝耳に水!でも、確かに理にかなっている!!

筆は、親指と人差し指、中指で持ち、他の指で支える感じです。

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それは、なんとなく今までやっていた方法と似ていそうです!

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でも、墨の含ませ方や筆の持ち方ってあまり気にしていなかった…。 そういうところにもこだわってこそ大人の書道という感じがします!

早速お手本を見ながら書いていく!

藤井先生いわく、お手本を見ながら書いていく書道で大切なのは、次の3つ。

①お手本の文字を正確に把握すること
②自分の文字とお手本の文字の違いをきちんと把握すること
③お手本の文字の性質を再現すること

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なるほど、空間認識能力が試されるという訳ですね…!

カメラと先生に見守られるという、ド緊張場面で書き上げていきます。

左がお手本、右がYが書いたもの。(一応)

そして完成したものがこちら!

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こう並べてみると、バランスはまずまずですが細かい部分、いろいろ気になりますね…。

先生の赤入れで改善ポイントを知る。

先生が一画一画気をつけるべきポイントや、筆の使い方を赤入れをしながら教えてくれます。

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仕事で原稿に赤入れはしてもらうことがありますが、筆の赤入れ、なんとも懐かしい…!

入り方、長さ、止め方、払い方…文章にするのが難しいような、感覚の部分が多いですが、赤入れの時点でとってもかっこいい字になっていきます。

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先生のお手本が、なぜ"整いつつも躍動感がある文字"なのか、わかるような気がしました!

私が気をつけるべき!と教えてもらったポイントはこちら

①「至」の「ム」の部分、短くなりすぎない。
②「至」の「土」の部分、最後にふんばりすぎない。
③「髙」のはしごの部分、平行に、均等な高さで。
④「髙」の「向」のような部分、太さの強弱をしっかりつける。
⑤「髙」の「向」のような部分、払いの角度は90度

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イケそうと思って選んだ「至髙」でしたが、ポイントとなる部分がかなり多かったのですね…!

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本音が出ましたね。

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ハッハッハ!

先生に目の前で書いてもらい、筆遣いを習得!

再度書く前に、先生がお手本を目の前で書いてくれます。

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カメラと生徒さんに見守られるの、緊張します。

と、言いつつも、かなり真剣に覗くYと、レンズ越しに熱い視線を送るカメラマンさんの圧がありながらも、美しくしなやかに、そして力強く書き上げていく藤井先生。

一度赤入れの時に説明を聞いているからこそ、それをどう実践すればいいのか、目の前で見られるので、なんとなく体感できる気がします。

立って書くほうが安定し、全体を客観的に見られるということも会得。

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最初に書こうとしていたときにも教えてくれたってよかったじゃないですか。

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これは、人それぞれなので!立ったほうが書きやすい、という人は真似してくださいね!

筆遣いは体の動かし方も重要!

毛筆は、体で動かし方の感覚を知ることも大事!ということで、先生に補助をしてもらって一緒に筆を動かしていきます。

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さっき見た筆の使い方だ! (進○ゼミの漫画風)

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実際に筆の感覚が伝わってくるので、力の入れ方、抜き方もなんとなく身につく感じがします!

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お子さんの場合は、筆遣いのクセがそんなにないので、二人で動かしていても割とスムーズなのですが、大人の方は力が入っていることが多いです。

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ぐぬぬ…。私、かなり力を使わせていますね…。

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自分の筆運びにこんなにクセがあったとは…。

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でもこの感覚を身につけて、次はお手本みたいに書けるよう、がんばります!

最後は一人で!体験の集大成!

これまで習ってきたことを活かし、今回の集大成となる「至髙」 を書き上げていきます。

真剣すぎて、先生、編集部、カメラマン、全員無口です。

左がいちばん最初に書いたもの、右が最後に書いたものです。(一応)

そして完成したのがこちら!
最初に書いたものに比べ、線の太さにメリハリがあり、どっしりしています。

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こう見ると、最初に書いたものは弱々しいですね。 "至髙"という文字にふさわしくない感じがします。

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同じお手本で書くのでも、止め・はね・払いなどに少し気をつけるだけでこんなに違ってくるんですね!

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書道、奥深い〜〜〜! でも、めちゃくちゃおもしろい!いろんな書体や書き方に挑戦してみたいです!

先生の作品を鑑賞!

書道熱が上昇してきたところで、先生の作品を鑑賞していきます。
柔らかい雰囲気ながら、強い想いが感じられる素敵な作品ばかり…!

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"何が良いか"を知るというのも大切なことですね!

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美術館や博物館にはよく行くけど、今年は書道展にも足を運んでみよう!

表札や命名書の依頼も受けているそうなので、気になった方はぜひ問い合わせてみてくださいね♪

詳細はこちらから!

公式Webサイト


久しぶりに書道に挑戦するお正月はいかがですか?

筆と向き合う書道。
集中するのですが、どこか落ち着く不思議な時間でした!
今年も"至髙"の情報を皆さんにお届けできるよう努めてまいりますので、「週末、金沢。」をどうぞよろしくおねがいします!

藤井碧峰書道教室