【かなざわ演劇人協会presents】演劇をみにいこう!vol.4【7〜8月演劇公演情報】【PR】

毎月、石川県で活動する劇団や開催イベントをご紹介
新人編集部K子と、演劇の世界に足を踏み入れてみませんか?

【新人編集部K子の観劇体験記vol.4 】初の観劇!実際に演劇を見に行ってみた!

〜これまでのあらすじ〜
「演劇鑑賞の魅力を伝える」という仕事を任された新人編集部K子。自分なりに調べたり、先輩演劇ファンの方に話をきいたするうちに、着々と演劇の魅力に目覚めていく…。そして、ついに初めての演劇鑑賞!
果たして、K子は立派に「演劇鑑賞の魅力を伝える」仕事を果たせるのか?!

前回の記事はこちら

www.weekend-kanazawa.com

第1章 初めての観劇に選ばれた公演は…

第3回で作ってみた"演劇鑑賞フローチャート"の結果、ちょうど私が楽しめそうな公演がありました。 それがこちら、「劇団夢宇人」が手掛ける『つきみそう』です。

<あらすじ>
平成7年。とある下町。
料理べタの月川順子が営む喫茶店 「つきみそう」 は常連しか来ない流行らない店。 古い建家のニ階を間貸しして、その家賃収入で親娘2人なんとか暮らしている。 ある日、ニ階の住人である伊円金三を探す人物がやってきて…。

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不穏なあらすじとポスターのビジュアルが気になりました。

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よし!まずは、チケットをゲットするぞ!
実は、何をするにもこの第一歩が億劫になってしまう...。

今回は、劇団の公式サイトからチケットを購入しました。大きな公演だと、プレイガイドでの購入ができるけど、小劇団は公式サイトのフォームでの予約が多いそう。

実際のチケット購入画面はこんなかんじでした

人気の公演らしく、一度は売り切れていたのですが、再販売でなんとか購入できました!すごい…。モタモタしてたら危なかった。

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演劇と出会ってはや3ヶ月。ついに、初めての観劇だ〜!

Oさんに教えてもらった通り、A4がすっぱりはいる大きめのバックをもっていざ出発!

第2章 初観劇をレポート!

そして当日!公演15分前に会場の「金沢市民芸術村」に到着。
仕事終わりだし、すでにちょっと眠いな...。 会場が暗そうだしちゃんと集中できるかな〜不安。

受付で支払いを済ませたらチケットと交換。 いざ劇場へ!

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わ!!もう、ほぼ満席だ...!え?こんなに集まってるの?!

今回の公演は自由席。空いている席をスタッフさんが誘導してくれて、なんとか着席。 さらに、ブランケットのサービスまで!
思いのほか至れり尽くせりで安心しました。

いよいよ上演!
この劇場は、客席から舞台までの距離が一番近いところで1メートル程度。
目の前で繰り広げられる迫力の演技や演出に圧倒され、自分も劇中の世界に入り込んだような不思議な感覚がありました...。

お客さんの笑い声や息遣いまでもが作品の一部になっていて、"生"だからこその、臨場感や高揚感に興奮しました!

物語は、喫茶店「つきみそう」を舞台に、別居中の夫婦、シングルマザーの家庭、ゲイの父親といった登場人物が交差する群像劇。それぞれの人生が濃密に描かれます。約一時間半、退屈する暇のないほど目まぐるしい展開で、とっても楽しめました!

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舞台上の演者さんとお客さんが一体となって作品を作っている感じが、なんとも新鮮で刺激的でした!

第3章 演劇作品の演出家さんにインタビュー!

そして今回は、なんと!「つきみそう」の演出を手がける黒田百合さんにお話を伺うことができました。 作品に込められた想いや、演劇に対する考え方を聞いてきましたよ♪

ー今回の「つきみそう」はどういった想いで作られた作品ですか?

黒田さん 「劇団夢宇人」が手がけるテーマは「家族・仲間・自分」。今回は特に「多様性」を主軸においた物語です。

お客様に見ていただくからには、人生にプラスの影響を与えるような作品を作っていきたいという思いが根底にあります。今回の作品は特に、誰かの背中を押すような作品になっていたら嬉しいです。

ー確かに「自分だったら」と考えてしまうリアリティがありました。
そういった、リアルな世界観を作るうえで工夫しているところはありますか?

黒田さん 私は、演者に「あなただったらこの場面でどんな感情になる?」「どんな行動をとる?」と意見をもらいながら、演出をブラッシュアップする方法をとっているんです。
今回の「つきみそう」も、実際に演じながら登場人物の心情に寄り添っていったので、リアリティが出たのかも。

実は、公演ごとにセリフや動きが変わることもあるんですよ。実際の人だって、毎秒気分が変わるように、舞台上の人物だってその時で変わっていい。そういった変化も演劇の良さだと思いますね。

ー演出家という視点から、観劇の面白さを教えてください!

黒田さん 難しく考えず、軽い気持ちで見に来てほしいです。 たとえ内容が分からなくても、人の考え方なんてみんな違うのが当たり前。
その違いを楽しむことこそが、物語に触れる醍醐味でもあると思うんです。

演劇は映画と違って、演者と観客で成り立つ双方向のエンターテイメント
その間接的なコミュニケーションも、楽しんでいただければ嬉しいです。

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黒田さんありがとうございました!人生初の観劇が「つきみそう」でよかったです!

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今回は、日常を舞台にした劇だったたけど、すごくおもしろかったな〜。

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眠くならないか不安だったけど、演出とかお客さんの笑い声につられてむしろアドレナリンでちゃった..!
フワフワしてて今日は眠れるか不安だ。

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それに次は、もう少し癖が強そうなものを見てみたいな...。なにか、すぐ見に行けそうなものはないかな〜...。

よし。思い切って、もう1公演観に行ってみよう! お客さんの層とかもまた違うのかな〜。
この"新しい世界を知れる"感じ、楽しくなってきた!!

次回:K子、癖強めな演劇を鑑賞!? お楽しみにっ!!

2023年7・8月現在チケット販売中の注目公演


8月5日 【能美市の郷土文学を読む会】『加賀耿二郎読劇「踊る」』

来年没後50年を迎える能美市出身のプロレタリア文学作家・加賀耿二郎。
郷土を描いた作品を多く残した彼の作品の一つ「踊る」を朗読する。

公演日時8月5日(土) 14:00〜、18:30〜
公演場所 辰口図書館ホール(石川県能美市倉重町戊41)
チケット無料
申し込みページ



8月7日 【the cardboard theater】『BOXy』

ガーベッジダンプB・箱物スクラップ工場で働く"ボクシィ"は、見た目どおり四角四面の真面目なロボット。
全ての物はキチッとピシッと真っ直ぐしてなきゃ気が済まない。
ある日、みんなの人気者まんまるロボの"グローバー"が、彼の部署に転がって来た。
せっかく揃えた箱たちを、他の仲間と談笑しながらずらしてしまうグローバーに、とうとうボクシィの我慢の限界が来て...。

公演日時8月7日(月)19:00〜
公演場所 スタジオ犀(石川県金沢市長土塀3-24-28)
チケット前売り 一般2,500円、学生1,000円、未就学児500円
親子席(一般+未就学児)2,500円 ※当日+500円
公式webサイト



8月10日・11日 【チロルマーケット】『華やかなる鬼女たちの宴』

昭和晩年、九州肥前松浦に同窓会の案内を受け取った女たちが旅籠「肥前屋」に集う。
三十年ぶりに故郷に足を踏み入れた者、卒業後も松浦に残り家を守り続けてきた者、それぞれの道を歩いてきた七人の女たちが、精霊流しの夜に顔を合わせる。
終戦間際、女学生だったあの頃を思い出しながら… 。

公演日時8月10日(木) 20:00〜
8月10日(金・祝) 11:00〜、15:00〜
公演場所 金沢市芸術村里山の家(石川県金沢市大和町1-1)
チケット1,500円(各回定員30名)
公式facebook



8月12日・13日 【東西本線】『東西本線文芸ショー』

芥川、太宰、鏡花、etc...学生時代に教科書や文学史で名前を目にした近代文学の巨匠達。
でも、手に取るには敷居が高そう、文章が難しくてよく分からない。
そんなことは無い。そこに書かれているのは、パロディ、ファンタジー、決して変わらない人間の本質など、令和の時代でも十分共感できる物語なのだ。
あなたが想像している以上に、「文学は面白い!」

語り手、踊り手、音楽家が、文学を題材にしたさまざまなパフォーマンスを披露。文学の楽しみ方を伝えます。

公演日時8月12日(土) 11:00〜、14:00〜
8月13日(日) 11:00〜、14:00〜
公演場所 石川県立図書館だんだん広場(石川県金沢市小立野 2-43-1)
チケット一般2,000円、高校生以下500円、一日通し券3,000円
公式webサイト



8月11日 【朗読ユニット音がたり】『舞台上映会 鏡花を味わう~花組芝居・天守物語』

魔ものが巣くうと恐れられ、誰も近づかない白鷺城第五重の天守閣では、天守の主・富姫が、猪苗代から空を駆けて訪ねてきた妹分の姫君・亀姫との懐かしの再会。
手土産のお礼にと贈った鷹をめぐり、富姫は若き鷹匠姫川図書之助と出会う。
夢幻の超越的世界と現世が交錯する天守閣に立つ夫人の恋の行方は…。

美しい泉鏡花の世界を、朗読とアートで綴る。

公演日時8月11日(金・祝) 16:30〜
公演場所 加賀友禅会館(石川県金沢市小将町8-8)
チケット2,500円(定員50名)
公式webサイト



8月12日・13日 【朗読ユニット音がたり】『朗読ライブ 鏡花VS花組芝居』

泉鏡花生誕150年にあわせ、全国から鏡花を愛するアーティストが集結!
東京で鏡花を演じ続ける劇団「花組芝居」が金沢初上陸し、朗読家・戸丸彰子、地元音楽家たちと朗読と音楽の共演を繰り広げられる。
会場には漫画家・波津彬子氏の鏡花を題材にした美麗な生原画、人形師・紙谷英里氏がこの日のために作り上げた球体関節人形や、鏡花が実際に見て物語をイメージした下新町の獅子頭など、普段は見られない貴重な展示が多数。

公演日時8月12日(土)16:30〜
8月13日(日)14:00〜
公演場所 金沢市民芸術村PIT5 アート工房(石川県金沢市大和町1-1)
チケット一般2,500円、22歳以下1,500円(各回80名)
公式webサイト



8月26日・27日 【Agクルー】『ここだけの話』

望みすぎたり、屈折したり、慌て、落胆したり。
大きな声で言えることばっかりではないけれど、いろいろあるんです。
座付き作家による待望の新作芝居3題。

公演日時8月26日(土)11:00〜、15:00〜
8月27日(日)13:30〜
公演場所 金沢市民芸術村PIT2 ドラマ工房(石川県金沢市大和町1-1)
チケット前売り1,500円、当日2,000円
公式facebook



8月27日 【DREAMCHOP】「プロゲキ! 第3回興行『怪談』」

朗読あり、落語あり、そしてもちろん芝居ありと、いろんなアプローチからの怖~い話。
身もココロもゾーッとすること間違いなし!

公演日時8月27日(日)11:00〜、14:00〜、17:00〜
公演場所 DOUBLE金沢(石川県金沢市片町2-8-3)
チケット一般2,000円 、U-23 1,000円、U-19 500円
公式twitter