
12月6日、富山県立山町に「土肥邸 Naya(どいてい なや)」がオープン!
富山国際大学の学生インターン生が企画に携わった、築100年以上の納屋をリノベーションした1日1組限定の一棟貸切宿。
農業や地域の原風景に触れながら、穏やかで豊かな時間を過ごせる宿泊施設です。
2024年8月に始動した学生主体の地域再生プロジェクトの中から誕生し、約一年をかけて開業まで漕ぎつけました。

立山町で“村づくり”を推進し、宿に隣接する「美と健康」をテーマにした複合施設「ヘルジアンウッド」なども手がける株式会社MAEの活動の一環として進められ、学生たちは企業や建築チームと協働しながら、企画立案、事業計画、金融機関との調整、デザイン検討、現地視察など、数十回にわたるミーティングを実施。
そこで生まれたコンセプトが「農業 × ART」。
立山の豊かな土に触れる農業体験を通じて、この地域ならではの環境の中で五感を研ぎ澄まし、地域に根ざした暮らしと“表現”を感じられる滞在を目指しています。
「空き家が持つ新たな可能性」を示しながら、農業とARTを融合したここでしか味わえない宿泊体験を提供し、地域の空き家・遊休施設活用の課題にもアプローチしています。

玄関には、かつてこの地域で使われていた農具や、現在も実際に使用している農具を展示。
まるで田舎の家に帰ってきたような、どこか懐かしい気分に。

1階には、窓の外に芝生が広がる開放的なリビングルームを贅沢に配置。
家具も学生たちが実際にいくつかの店舗に足を運び、座り心地まで確かめた上で選んだもの。
吹き抜けの心地よい空間で、ゆったり団欒の時間を過ごせます。

冷蔵庫や食器類、電気ポットなども完備されていて、テイクアウトの料理を持ち寄ってお部屋で食事を楽しむことができます。
また、向かいにある「土肥邸母屋(どいてい もや)」や、ヘルジアンウッドのレストラン「The Kitchen/The Table」で食事をいただくのもおすすめ。
旅の時間がさらに豊かになります。

広々とした洗面台には椅子が二脚あり、2人並んでゆったり使えるのが嬉しいポイントです。

洗面所・浴室には、同社のオリジナルアロマブランド「Taroma® 」のアメニティーを設置。
この地で蒸留されたアロマを使ったアイテムが、心と身体をそっと整えてくれます。
気に入ったらオンラインショップなどで購入してみてください。

農業体験の後の汗と疲れをやさしく洗い流してくれる、ころんとした美しい浴槽のバスルーム。
静けさに包まれた美しい空間にうっとりしてしまいます。

浴槽横の窓から望むのは、ヘルジアンウッドの豊かな自然。
地域の原風景に浸った一日を振り返る穏やかな時間が流れます

洗面所やお手洗いまで統一感が行き届き、暮らすように滞在する心地よさを随所で感じられます。

2階にはシングルベッドが2台ずつ置かれた客室が2室あり、最大4名まで宿泊可能です。

天井には立派な梁(はり)が走り、その存在感とモダンなライトのコントラストが印象的。
シンプルな客室では、読書をしたり、窓の外を眺めたり、思い思いにのんびり過ごしたくなります。

壁には、おしゃれな吊り下げ式の本棚も。

「ベッドの後ろの枠部分も、今後インテリアとして活かせればと考えています」と話してくれたのは、このプロジェクトに関わる学生インターン生の七澤さん。

「県内の方はもちろん、農業に触れる機会の少ない都会の方や海外の方にも訪れてほしいです」と語る姿から、この宿のコンセプトへの深い理解と、プロジェクトへのまっすぐな想いが伝わってきました。

同じくインターン生の山田さんは、「高層ビル群とはまったく違う、富山の原風景を堪能し、非日常を感じにぜひ訪れてください」とコメント。
滞在を通して得られる体験への自信がうかがえます。
学生たちがつくり、現在進行形で紡ぐこの宿が、どんなふうに愛されていくのか楽しみになる取材でした。
日常を離れ、農業体験や宿での滞在を通して、地域の原風景にそっと触れられる「土肥邸 Naya」。
仲間や家族との気分転換や思い出づくりにもぴったりの場所です。
四季ごとに異なる自然の表情が楽しめるので、ぜひお気に入りの季節に訪れてみてくださいね。
土肥邸 Naya
| 住所 | 富山県中新川郡立山町日中上野53番2 |
|---|---|
| TEL | 080-5883-9497 |
| チェックイン/チェックアウト | 15:00-17:00/10:00前 |
| 料金 | 12,708円〜/棟 |
| ゲスト定員 | 4名まで |
| 駐車場 | あり |
この記事のライター
岩井なな(いわいなな)
富山県黒部市出身のインタビュアー・フリーライター。ライフワークはおしゃれホテル滞在で、年間全国100施設以上を訪問。北陸と東京の2拠点生活をしながら、全国各地のグルメ&おしゃれな名店を発掘するフードライターとしても活動する。